読書感想
今回は『堕落論』の続編的なものになる『続堕落論』について書いていきたい。個人的には著者の文章を全部引用したいぐらいなのだが流石にそれやめる。ということで、前回同様に個人的に気になった箇所を紹介していきたい。 最初は著者が生れた新潟のこと『農…
こんなブログをやっておいてなんだが、私は昔から読書感想文というものが苦手だった。実は今でも苦手である。というわけで基本的にこのブログのレビューは本文から気になった箇所を引用してそれについて自分なりの見解を書くみたいなスタイルである。なので…
以前当ブログではショーペンハウアーの『読書について』(岩波文庫版)について記事を書いた。個人的に『2020年読んでよかった本大賞』一位かもしれない本である。なんせ訳の問題もあるかもしれないが、著者の辛辣ぶりが癖になる……というものあるのだが、読…
表題の『読書について』は前回の記事で触れたので、今回はほかの二編『思索』と『著作と文体』について書いていきたい。これ本当に面白い。何度も読み返したくなる。まあ、書かれていることは『読書について』と大隊同じではあるが、ここでは読書そのものよ…
岩波文庫版だと『ショウペンハウエル』表記になっているが、『ショーペンハウアー』のほうが一般的っぽいので当ブログでもショーペンハウアーでいきます。 この本は『思索』『著作と文体』『読書について』の3編が収録されているのだが表題の『読書について…
以前BSPで放送されていた『フランケンシュタインの誘惑』という番組があった。この番組はロボトミー手術やスタンフォード監獄実験、ナパーム弾や核兵器といったものまで、科学史の『闇』を扱った番組だった。この番組で最後にナビゲーターが言う言葉がある。…
読んだのはだいぶ前だが、今回はスタンダールの『赤と黒』についてちょっと語りたい。というか主に語るのは主人公であるジュリヤン・ソレルについてである。私が読んだのは新潮文庫文庫版の小林正氏の訳だった。 ざっくりした内容はこんなかんじだ。物語の舞…