月宮の日記

読んだ本の解釈とか手帳とかだらだらと自分の考えを好き勝手語っていくだけのブログ。作品のネタバレも普通にあるので注意。※2024/2/29 更新再開

ノートを使い切れない理由5選

私は現在「なんでもノート」としてMDノートのA5サイズ(方眼)を使っている。この「なんでもノート」は5年ほど前から書き始め、1冊のノートに本当に何でも書いた。資格勉強にも使ったし、バレットジャーナルとして運用したりもした。使うノートも今でこそMDノートに固定されているが、以前は様々な種類のノートを使った。大半は処分してしまったものの、試行錯誤を繰り返しながら現在もこのノート週間は続いている。

とはいえ使い切れなかったノート、挫折したノートもこれまでたくさんあった。もったいないと思いつつ「ノートを使い切れない自分」が嫌で断捨離してしまったが、今でも実は「使い切れずに挫折したノート」はある。ということで「何故ノートを使い切れないのか」を自分なりに考えてみることにした。もし「ノートを使い切れない」人がいたらこの記事を反面教師にしてもらえれば幸いである。

①物欲に負けた
ノート好きあるあるみたいなものだが(本当?)気になったノートがあると「欲しい!」と思って買ってしまう。今はSNSや手帳・ノート系のYouTube動画を見るのが結構好きな私としては「あーこのノートいいなあ」「こんな使い方ありかもなあ」とかぼんやり考える、そしてフラーっとロフトなどに立ち寄ってノートコーナーをうろうろし、気が付いたら手に取ってレジに並んでいたりするのである。或いはノートを手に持ってどうしようかなと悩んだ末に購入する。特に限定品やセール品で気に入ったものがあると「もしかしたら次に来るときは無くなっているかもしれない」という気持ちが沸き上がって買ってしまうのだ。
これは飢えた野生動物がようやく見つけた食べ物を食べれるうちに食べておくみたいなのに似ているかもしれない。野生では次に食べ物にありつける保証が無いからだ。物欲に負けて購入するのは人間の本能として当たり前のことなのだ(本当?)
とにかく「物欲に負け」て買った結果、未使用のノートが溜まっていくことになる。しかし問題はそこではない。溜まっているなら使えばいいからだ。ではなぜノートが使いきれなくなるという問題が発生してしまうのか。

②ノートが使用用途に合ってない・またはノートが自分に合っていない

文房具というのは実際に使ってみないと判らない部分がある。「こういう使い方がしたい」「こういう風に使いたい」と思って買ってみても「何か思ったのと違う」ということが度々、いや、しょっちゅうある。
例えばノートのサイズである。これは自分の場合なのだが、「なんでもノート」として使う場合、A5サイズより小さいノートというのが自分にはことごとく合わなかった。A5サイズは大きいし嵩張るので小さめのノートの方がいいのでは?と思ったのだが、ノートが小さくなるということは当然書くスペースも小さくなる。物足りないというよりはノートにあれこれ書くときに窮屈になる。かといってA5サイズより大きいと逆に紙面を持て余すため、自分にとってはA5サイズがマストになった。
また、小さいノートに思いついたことやメモしたいことを書き留めてA5サイズのノートに転記する、ということも考えたのだが、実のところ転記するのが結構めんどくさい。だったら大きめの付箋なり小さなメモパットを携帯して書き込み、それをノートに張り付けたほうが個人的には手間がかからないし、貼り付けたメモをもとに後からあれこれ書き込むこともできる。
逆にA5サイズが合わないパターンもある。自分にとっては日記がそれにあたる。一般的に売られている日記帳がB6サイズなので以前はそれが合っていたのだが、今は日記にさほど書かなくなったので(日記自体は続いているものの)A6サイズでも事足りるようになった。また、仕事用にバレットジャーナルのような手帳としても使う場合は、ロルバーンのMサイズぐらいの大きさで1日1ページ使うのがわりとちょうどよかった。これは業務の内容にもよるのでまた使用感が変わって来るかもしれない。

③ノート自体が自分にとって使いにくい

②と内容が被るが②が長くなりそうなのでちょっと分けた。
例えばノートは大まかに綴じノートとリングノートに分けられる。どちらが使いやすいかは好みによる。自分は昔はリングノートが好きで今も好きなのだが、使いやすさで言えば個人的には綴じノートに軍配が上がる。何故ならリングが干渉しないからだ(今はリングが手に当たらなかったりリング自体が柔らかいノートもある)。リングが干渉するのが嫌な人はリングノートは合わないだろうし、ノートを折り返して使いたい人にとっては綴じノートは合わない。といったこともある。タスク管理のような一時的なメモならロルバーンミニのような小さなリングノートが役立つが、思考整理をしたいといった用途であればA5サイズの綴じノートが個人的にはマストである。

またノートのフォーマットや紙質、書き心地も合う合わないがある。以前の私は罫線ノート派だったが今は方眼ノートがすっかり好きになった。方眼ノートはある程度自由度があるのと、ハビットトラッカーなど自分でフォーマットを作りたいときにマス目が役立つ。罫線ノートは日記などの文章を書く時に「今日は何行書いた」とかそういうのがぱっとわかりやすい。読み返すときにわりと重宝するのは罫線ノートかもしれない。
自分にとって意外と使いにくかったのは実は無地だった。ノートをきれいに書く必要は無いが、見返した時に文字列がゆがんでいたりするとテンション下がる。モレスキンの無地を仕事用バレットジャーナルとして使っていた時期もあったのだが、無地だとフォーマットが作りにくいという難点があった。言うなれば「ノートとしての自由度が高すぎた」のだ。
あとドット方眼も実はいまいち合わなかった。なんというか方眼なのか無地なのか、どっちつかずな印象がぬぐえなかったのと、ノートによってはドットが濃すぎてペンで書いた字と判別つかなくなることもあり「このドット邪魔だなあ」と思うことがしばしばあった。また、ハビットトラッカーやグラフを作る時にわざわざ線を引かないといけないのも結局手間だった。(方眼や罫線であればそのマス目や線を使える)そのためバレットジャーナルのノートとして一時期使っていたものの、今は全く使わなくなってしまった。
ということで「これ合わないなあ」と思うと使わなくなり、未使用ページが大量に残ったノートが出来上がってしまうのである。

④分冊しすぎる

私自身はノートや手帳を分けて使っている。何でもかんでも1冊でまとめる必要は無いし、分ける必要があるものは分けたほうがいい。
ただ自分のキャパ以上に分けすぎてしまうと、ノートの管理が大変になる。そうすると、使い切れないノートが大量に生まれることになる。自分が何冊までなら管理できるかを把握することは結構大事だと思う。だから同じノートに書いていいものは統合してもいいと思う。

⑤ノートを使い切ることを目的にしてしまう

最初から厚手のノートを使うのはハードルが高すぎるため「最初は薄いノートを使って最後まで描き切ることを目標にしてみよう」というのもある。それは確かにその通りなのだが、自分的には「ノートを最後まで使い切ることを目標にするとかえって使い切れなくなる」と思う。1冊目はそれでうまくいっても2冊目以降はその限りではない。二年目の壁ならぬ2冊目の壁である。
何故なら1冊目を使い切った=目標達成という時点である程度満足しまい、その熱意やモチベーションが2冊目になかなかいかなくなるからだ。①で物欲に負けてノートを買いすぎたから消費したい!という人が陥りがちな罠だと思う。(私だ)
また、ノートを書くこと自体を目的化してしまうと、ノートを書くことが苦行になってしまう恐れがある。「ノートにこれを書いておきたい」「これをノートに書きたい」ではなく「書かなきゃ!埋めなきゃ!1冊使い切らなきゃ!」となる。日々の仕事や家事で忙殺されたりその日の体調或いはストレスでノートを書く気分にならない日も当然ある。ノートは書いたり貼ったりしない限り(破ることはあるが)ページを消費することはまずないため、書かない日は当然ノートが消費されない。しかし「ノートを使い切る」ことを目的化してしまうとこれ自体がストレスになる。更に物欲で負けたノートがたくさん残っていると「早く使い切らないと!」と焦りの気持ちを生み出す。するとますますノートを使わなくなってしまう。欲しくて買ったはずのノート、好きで買ったはずのノートが自身を苦しめることになるという本末転倒なことが起きてしまう。で、結局使いきれずに勿体ないと思いつつ断捨離する羽目になったりする。

ということで自分の経験に照らし合わせた「ノートを使い切れない理由」を5つ上げてみた。じゃあどうすればいいのか?という自分なりの解決策については次回の記事で取り上げたいと思う。