月宮の日記

読んだ本の解釈とか手帳とかだらだらと自分の考えを好き勝手語っていくだけのブログ。作品のネタバレも普通にあるので注意。※2024/2/29 更新再開

「バレットジャーナル用ノート」に思うこと

最近カラマーゾフ考察も全然進んでないし読書もカタツムリペースなのでもう手帳文具ブログにしようかなと思い始めた今日この頃。

そういうわけで今日も手帳ネタである。というかノートネタ。
最近はバレットジャーナル用とうたったノートがちょくちょく出てくるようになった。それが以下のようなものである

・表紙はハードカバー(ソフトカバーもあり)
・A5サイズ
・ゴムバンド付き
・後ろにポケットが付いている
・200ページ以上
・INDEXページあり
・ページ番号があらかじめふってある
・ドット方眼

大型の文具店(例:ロフト)とかで見かけるバレットジャーナル用とうたわれているノートはだいたいこのような仕様を持っている。代表的な者はロイヒトトゥルムである。このロイヒトトゥルムはバレットジャーナルの公式ノートされている。そのためかバレットジャーナル用とうたわれるノートの大半が、上記のような仕様なのだ。あとは紙や表紙、ゴムバンドの色が違うか否かぐらいである。

しかし本来バレットジャーナルは「どんなノートでもできる」はずである。INDEXページやノンブルは「あったほうが便利」だしドット方眼にしたって別に必ずそうでないといけないというわけではない。自分が使いやすければ罫線ノートでも無地でも構わないだろう。ページ数が多いのも1年使うのならばページはたっぷりあったほうがいいというだけの話であるし、サイズにしたって持ち歩かなければ別にA4サイズの大きなノートを使っても構わないはずだ(そっちの方が使いやすければ)。また持ち歩きに難儀するのであればコンパクトなノートを使っても構わないはずである。

あくまで個人的な考えだが「バレットジャーナル用」とうたうノートは逆に、バレットジャーナルへの敷居を高くしているのではないかという気持ちがある。いきなり高いノートを買うよりは、まず60ページぐらいの――つまりどんなに遅くても2、3か月で使いきれるぐらいの薄いノートから始めたほうが続けやすいのではないか?と思う。そもそもノートを日ごろから使っている人ならばともかく、一冊使いきれたことがない人間やバレットジャーナル初心者が、いきなり200ページ近くあるノートを使い切れるだろうか? 私も以前はノートを使い切れない人間だった(にもかかわらず厚手のノートをよく買っていた記憶が)ので、まずは薄いノートから始めたほうが無難だとは思う。見た目がおしゃれで機能的に見えてても自分が使いにくくなってしまえば意味がないのだ。

またバレットジャーナル用ノートはおしなべて値段が高い。2000~3000円ぐらいする。私はロイヒトトゥルムのノートを3冊ほど使ったが、3~4か月ぐらいで使い切ってしまった。1年に一冊で済ませる人ならともかく、ノートをたくさん書く人や余裕をもって使いたい人にとってはこれらのノートは決してコスパがいいとは言えないだろう。
更に入手のしづらさも難点である。ロイヒトトゥルムだって東急ハンズやロフトといった大型の文具店じゃないとまず手に入らない。ネットでポチればOKといえばそうなのだが、現物を見てから買いたい派の人はここでも難儀する。また画像で見た時は好さげに見えても、実際使ってみると自分には合わない、使いにくいと感じるということもある。そうなるとノートを使わなくなり、2000円3000円払ったのは何だったのかということになってしまう。システム手帳に比べたら安いが、ノートに2000円や3000円というのは安い買い物とは言い難い。

というわけで、バレットジャーナルをはじめてみたいという方は、まずはバレットジャーナル用ノートへいきなり行こうとせずに、手元にあるノートやで初めて見るのがいいだろう。私も(今はバレットジャーナル要素は手帳に移してしまったが)『なんでもノート』の途中から始めて、だいたい1年ぐらいは続けることができた。「いつからでも始められる」のがバレットジャーナルの利点である。

最後に、上記で上げた「バレットジャーナル用ノート」の仕様で、INDEXとノンブル以外はすべてそろえてあるノートがある。それはモレスキンだ。モレスキンも高いノートなのだが、「バレットジャーナル用ノート」と比べると比較手に入手がしやすいという利点がある。
そう考えるとモレスキンはノートとしてかなり完成されている部類になるのかもしれない。と謎のモレスキンageで今回の記事を終える。裏ぬけするけどね。