月宮の日記

読んだ本の解釈とか手帳とかだらだらと自分の考えを好き勝手語っていくだけのブログ。作品のネタバレも普通にあるので注意。※2024/2/29 更新再開

正直作者には興味がない

『作品と作者は切り離すべき』か否か問題というのは、SNSが発達した昨今では特に根深い問題となっているだろう。例えば作者がひとたび炎上すれば、その『炎上』が作品にまで波及していく。つまり、作品ではなく『作者』で『作品』を評価してしまうことになる。これは『何を言ったか』よりも『誰を言ったか』が重要視されていることと似ているだろう。

そういうわけで、実のところ『作品』と『作者』を分けて考えることは極めて難しい。作品というのは良くも悪くも作者の一部だからだ。だが、私の考えでは作品と作者を切り離して考えることは可能だ。作者個人の情報を見ないことである。見るにしても、自分が好きな作品に関する情報に留めておくことが無難だろう。好きな作家が炎上していても、その『炎上』に乗らないことだ。アンチ行為に走るのも、擁護に走るのもアウトである。あくまでつくり上げた『作品』を見る。それでいいのではないかと思う。「○○信者はダンマリか」とかアンチに煽られても知らんぷりを貫くことがいいだろう。

私は作り手個人にはさほど興味がないし『作品は好きだけど作者は嫌い』というパターンはわりとある。こういうことを言うと『クリエイターを人間扱いしていない!』と怒られるかもしれないが、多くの場合『好きな作品』の『作者』というのは自分の友人でも家族でも同僚でもない赤の他人である。その『赤の他人』の一挙手一投足に何故気をもむ必要があるのだろう。切り離せないのならば『作品』のみを見ているべきだし、私自身も好きな作品があった場合、作者のSNSはほとんど見ない。私が見たいのは『作品』であって『作者個人』ではない、作者に興味がわくときは、それが自身の生みだした『作品』に関係する時だ。例えば作品に対する公式インタビューや作品が生まれたきっかけなんかは興味があるが、それ以外の、例えば私生活がどうとか、ある法案に反対している賛成している云云かんぬんなんかはどうでもいい。

ということで小説家でもマンガ家でもアニメーターでも、いわゆるクリエイターの人たちはクリエイターらしく『作品』で勝負してほしいし『作品』で語ってほしいと思うのである。まあ、こんなネットの辺境にいる弱小ブロガーが偉そうに語ることではないのは判っているが……。