以前の記事で「双亡亭壊すべし」にハマっているということをちらっと書いたが、作品が完結したこともあり、読み返すたびに自分の中で語りたいことや考察したいことがどんどん出てきたのでちょこちょこと語っていこうかと思う。
とはいえこのブログでは作品全体ではなく、あるキャラとキャラの関係について掘り下げていきたい。
そもそもこのブログでは『カラマーゾフの兄弟』のアリョーシャとスメルジャコフの関係について考察したりあれこれ語ったりしてきたのであまり作品自体を語るという方向にはいかず、考察範囲は限りなく『狭い』(アリョーシャとスメルジャコフの関係を中心にスメルジャコフの『婚約者』マリヤや育ての親であるグリゴーリイ夫妻とのこと)なので双亡亭に関する考察もそうなる。作品自体の考察や感想を読みたい人はがっかりする仕様になる。あとネタバレ上等なのでそれが苦手なかたはまわれ右をしていただきたい。
さて、一体どのキャラとどのキャラの関係について書くのかというと、双亡亭の主であり今作のラスボス、坂巻泥努と彼の幼馴染で帝国陸軍憲兵少尉、黄ノ下残花のことである。
私が残花少尉を推していることもあるが、このふらりの幼馴染関係、大好きです。
どこが好きかと言われるとざっくり言うと、
・昔は仲良かったのに今は敵同士
・よっちゃんの凶行を目撃して逃げたことを後悔する残花少尉の友達想いぶり
・絵と姉以外関心がないかと思いきやよっちゃん→残ちゃんの矢印というか執着が思ったより重い
端的に言うと『エモい』である。
泥努は同じ絵描きであり主人公の凧葉、残花少尉は彼に恋をしている少女・帰黒との関係についてフォーカスが当たるが、個人的にはよっちゃん残ちゃんの関係いいよね…と思う。だがこの二人の関係について語っている人があまりにも少ないため、当ブログでも自己満足ながら考察…という名の妄想を書き連ねてみたいと思った。本当はブログを分けたほうがいいかもしれないが、新たに開設すると管理が大変になるのでこのブログでやっていきます、はい。